テロップの帯(下敷き)を、アルファチャンネル無しで敷く方法
背景に負けて文字が読めないとき、帯や囲みを敷きます。アルファ付き素材が使えないCapCutやスマホアプリでも、合成モードを変えるだけで下敷きにできます。
文字が読めないのは、フォントでも色でもありません
日本語の動画はほぼ全部テロップが乗ります。白文字に黒フチを付けても、 背景が明るかったり細かかったりすると、文字は必ず沈みます。 プロの動画で読みやすいのは、文字の下に面が敷いてあるからです。
普通は「アルファ付き素材」を使いますが
この手の素材は本来、透明部分を持てる形式(ProRes 4444 や WebM alpha)で配られます。 ところがCapCutやスマホの編集アプリは透明を扱えません。 読み込めても背景の黒がそのまま出ます。
合成モードだけで成立させる
透明を使わずに同じことをする方法があります。合成モード(ブレンドモード)です。
| 素材 | 合成モード | 結果 |
|---|---|---|
| 白背景 + 暗い帯 | 乗算(Multiply) | 白が消えて、暗い帯だけが残る |
| 黒背景 + 明るい線 | スクリーン(Screen) | 黒が消えて、光る線だけが残る |
乗算は「重ねた分だけ暗くする」計算なので、白(=1.0)を掛けても映像は変わりません。 つまり白い部分が透明として振る舞います。スクリーンはその逆です。
設定する場所
- CapCut:素材を選択 → 「不透明度」の隣の「ブレンド」 → 乗算 / スクリーン
- Final Cut Pro:ビデオインスペクタ → 「コンポジット」→「ブレンドモード」
- Premiere Pro:エフェクトコントロール → 不透明度 → 描画モード
- DaVinci Resolve:Edit ページでクリップを右クリック → Composite Mode
気をつける点
フォルダを間違えると何も起きません。 乗算用のファイルにスクリーンを かけると真っ白に、その逆は真っ黒になります。
また、自分で作る場合は書き出しのレンジに注意してください。 H.264は既定で輝度を16〜235に圧縮するので、白背景が235で焼かれます。 すると乗算したときに画面全体が約8%暗くなり、透明なはずの余白が 灰色のベールになります。フルレンジで書き出す必要があります。
この記事に関係する素材
TITLES vol.1 — テロップの下敷き
帯・囲み枠・下線・マーカー。合成モードを変えるだけで下敷きになるので、アルファチャンネルもプラグインも要りません。