iPhoneのApple Logで撮った映像を、破綻させずに仕上げる
iPhone 15 Pro以降のApple Log収録は、そのままだと眠い映像です。Rec709用のLUTを当てて失敗する理由と、正しい手順をまとめます。
Apple Logは「眠い」のが正常です
iPhone 15 Pro以降で撮れるApple Logは、コントラストも彩度も低い状態で記録されます。 これは失敗ではなく、後から色を作るために情報を潰さずに残している状態です。 そのままSNSに上げると確実に地味なので、必ず変換します。
やってはいけないこと
Rec709用(通常映像用)のLUTを当てないでください。 Apple Logの素材にはLOG→Rec709の変換が必要ですが、Rec709用のLUTにはそれが 入っていません。結果、コントラストが足りないまま色だけ転んだ映像になります。
逆に、LOG変換をソフト側で済ませたうえにLOG用のLUTを当てると、 今度は二重変換で破綻します。変換は必ず1回だけ。
正しい手順
- 先に露出を合わせる。 LUTは「正しい明るさの映像」を前提にした変換表です。 暗いまま当てると色が転びます
- Apple Log用のLUTを1本だけ当てる(LOG変換とルックが一体になっているもの)
- 足りない分をコントラストと彩度で微調整する
ソフト別の注意
- Final Cut Pro:クリップのカメラLUTを「なし」にしてから当てます。 自動で変換されたままLOG用を当てると二重になります
- DaVinci Resolve:Color Managed のままなら入力カラースペースを Apple Log に設定し、Rec709用を当てます
- CapCut等のスマホアプリ:LUTを読み込めるものと読み込めないものがあります。 読み込めない場合はLog収録の利点が使えないので、そもそもLogで撮らない方が良い結果になります
iPhoneとカメラを混ぜるとき
iPhoneとミラーレスを同じ動画で使うなら、同じルックの、それぞれのフォーマット用を 当てるのが一番早く揃います。片方だけ手で調整すると、カットが変わるたびに色が飛びます。
この記事に関係する素材
CINEMATIC LUT vol.1 — シネマティック LUT
当てるだけで仕上がる万能10ルック。自然に整えるものから、サムネイルで手が止まる強さまで。